新たなカギとの出会いがある引っ越し

Posted By on 2013年3月18日

十数年前、一軒家を購入した際、我が家の完成と同時に渡されたカギの数に驚きました。玄関、勝手口、車庫と家を繋ぐドア、車2台分の車庫のシャッター用、合計5種類のカギが3セットずつ手渡されたのです。その他、近くに住む病気がちの母宅のカギも預かっていたので、夫と私のキーホルダーには車のカギも合わせると7つ以上が付けられることとなったのです。結構な重量になったキーホルダーは、バッグの中でも存在感があり、紛失したりという心配は無かったのですが、急いでいるときなど必要なカギを取り出すのに手間取ることもありました。愛着ある我が家で10年ほど過ごした後、夫の転勤でしばらく空き屋にしなければならなくなりました。引っ越し先はアパートだったので、カギは玄関の1つだけとなりました。それまでは、バッグの中でジャラジャラと音をたてていたキーホルダーも、今では玄関と車のカギだけの心許ない軽さのものとなってしまいました。空き屋にしてある我が家の様子をなかなか見に行く機会がなかったのですが、2年ぶりに訪れると、なんとシャッターがさび付いて、カギ穴にいくら差し込もうとしても入らないのです。10年間毎日使い込み、指が7つのカギの形状を覚えてしまい、目で見て確認しなくとも必要なカギを取り出せるようになっていたのに、と少々寂しい気持ちになりました。私が子どもの頃は、住んでいた町が田舎だったということもありますが、玄関にカギなどかけなかったものでした。ほんのたまに、旅行に出かけるときなど、両親が玄関のドアに慣れないカギをかけているのを、興味津々で眺めていたほどです。久しぶりにかけるカギはきつく、かかるまで時間がかかるのでした。私と夫は共働きだったので、我が家の子ども達は、幼い頃から首からカギをぶら下げて学校へ行くのが当たり前でした。転勤族なので、引っ越すたびに新しいカギを家族分作り、キーホルダーに付け替えたものです。現在住むアパートともあと数ヶ月でお別れし、春にはまた新しい住まいのカギとの出会いが待っています。家族それぞれ、お気に入りのキーホルダーを探しに行こうかと心が弾んでいるのでした。